【即興】Back Ground Actと自分の夢
16日は最高位戦プロアマリーグの第7節に参戦予定だったのですが、朝起きた途端に激しい頭痛。
これでは試合に集中できず却って悪い結果を生むと判断し、やむなくキャンセルしてしまいました。
それでも昼過ぎには頭痛は落ち着いたため、試合が終わったあと駆けつける予定だった、Platformの公演「Back Ground Act」を見に行ってきました。
今回の主役はPlatform専属の即興ミュージシャン・村田貴章。
本来、即興ミュージシャンと言うのは、舞台上で演技をしているプレイヤーを音楽でサポートするもの。
しかし今回は逆に即興ミュージシャンを主役とし、それをプレイヤーがインプロで支えると言う企画。
実は私自身、インプロと音楽を融合させたイベントをやってみたいと言う思いがあり、今回はその勉強を兼ねて劇場に足を運んだのですが・・・
いやあ何でしょうね、いままでのインプロにない斬新さとエモさで、勉強どころではありませんでしたw
まず開演前に最前列の前にイスが1:2:1の割合で置かれ、その後、プレイヤーがまるで通常の観客のように入ってきて座席につく。
この観客達はそれぞれ「村田さんの元親友」、「村田さんのバイト先の同僚2人(かつこの2人は恋人同士)」、「現在村田さんと音楽関係で交流がある人(だったかな?間違ってたらごめんなさい)」と、何らかの形で村田さんと関係性を持っていると言う設定。
そしてその3組がそれぞれ村田さんにまつわるエピソードについてモノローグやインプロで表現し、そのお芝居をもとに、村田さんがPCに走り書きをし、それを元に曲を作っていくというもの(この走り書きもスクリーンに映し出されるのがすごい!)
そうして完成した4曲に加え、観客からいただいたお題を元に作成した1曲、さらに共演者やお客様に対する感謝の思いを綴った1曲の計6曲、どれもこれも素晴らしい曲で、これら全てがもう二度と聴けないと思うとちょっと寂しくなりました。
中でも元親友のエピソードから作成した「桜の頃」。自分を裏切ってまで親友の元に行ってしまった当時の彼女を許せず振ってしまったその後悔の気持ちが伝わってきて、何というか切なくなりました。
また、その人にまつわる曲を演奏している時のプレイヤーの仕草も楽しみの一つ。
例えば彼氏がいるにも関わらず村田さんの事も気になっている女性、初めはキスしたりしてたのに、だんだん2人の仲が気まずくなっている様子がまた面白かったりします。
村田さんの素晴らしい曲とプレイヤーとしてのみならず観客として楽しむ事で村田さんを盛立てる4人のプレイヤーの演技とライブ中の仕草で楽しさ盛りだくさんの80分間でした。
しかしまあこれだけ素晴らしいものを見させられると、「なんてとてつもない事を自分の夢にしてしまったんだろう」と思いたくなりますw
先程インプロと音楽を融合させたイベントをやりたいと書きましたが、実は私にはミュージシャンの知人が何人かおりまして、その中で特に一緒にやってみたいのが、関西在住の女性ミュージシャン。
彼女は「ソルフェジオ周波数」と言うものをベースにした音楽を作り続けており、私も彼女の音楽を6年前に初めて聴いて、言葉にはできない、何かこう胸のつかえが取れたような感覚になったものです。
そんな彼女といつかコラボをやってみたいと思っていて、インプロはそんな時に出会ったのでした。
即興の音楽かそうでないかの違いはあるとは言え、音楽を中心に据えると言うのは、Platformさんでさえチャレンジだったわけで、ともすればインプロ歴はもとより、演劇経験も浅い私にとっては無謀な挑戦なのかもしれません。
とは言えいつか必ず実現したい、相手のスケジュールの都合もあり今年中の実現はできなくなりましたが、来年こそは実現させたいと思っています。